内閣府の発表では、2015年に日本の総人口は1億2,711万人となっており、そのうち65歳以上の高齢者人口は3,392万人と、高齢者が総人口に占める割合は26.7%となりました。
つまり、国民4人に1人以上が高齢者であり、高齢者人口はこれからも増え続けることが予想されます。
近年では高齢化社会となり、高齢者のケガや事故も多くなってきています。
高齢者のケガや事故の中でも怖いのは、入院や寝たきり、要介護につながる恐れのある「骨折」です。
「高齢者の骨折」の原因で特に多いのが、家の中で転倒してというものです。老化で筋力と骨密度が低下し、脚が思ったよりも上がらないため、チョットした段差に足を取られて転倒し、足や手、腰の骨を骨折してしまうとのこと。
高齢者の家の中での転倒による骨折を予防するには、適度な運動をしてもらう以外に、手すりの設置や室内の段差を減らすといった物理的な方法がありますが、万一転んでしまったときの「ケガ防止策」も有効な予防手段となります。
その「転倒時のケガ防止策」として手っ取り早いのが、クッション性を有するコルクマットを敷く方法になります。
今回は、「高齢者がケガをする理由」と「コルクマットを高齢者にオススメする理由(高齢者の転倒防止・骨折予防)」、「高齢者用にコルクマットを敷く際の注意点」などに紹介したいと思います。
目次
高齢者が転倒してケガをしやすい理由
(1) まず、高齢者が転倒しやすい原因を説明します。
歳をとって転倒しやすい原因は、つまづきやすくなるからです。
つまずきやすい理由は、歳をとると足腰の筋力が低下し、脚が思ったよりも高く上がらなくなってしまい、チョットした段差でつまづいてしまうからです。
(2) そして、高齢者は骨密度が低下していて、骨折しやすい状態になっています。
高齢者の骨折が怖いのは、老化のため治りが遅く、運動不足で筋力・骨密度がさらに低下していき、ドンドン身体が動かなくなってしまう(動きたくなくなってしまう)ことです。
高齢者が骨折すると、寝たきりや要介護になってしまう理由がここにあります。
家の中で転倒しやすい原因とは?
家の中で転倒しやすい原因は、例えば次のとおりです。
(2) 階段や段差
以下、簡単に説明していきます。
フローリングや畳の上を靴下で歩くとき
若者でも靴下でフローリングや畳の上を歩くと、滑ることがありますよね。これは高齢者でも同じです。
冬場は靴下を履いて室内を移動することが多いため、スリッパを使わずに歩いていると転びやすくなります。
床にホコリやカスなどが転がっていると、さらに滑りやすくなります。
フローリングで特に滑りやすいのは、油が飛び散った部分や、油をこぼした部分になります。
油を拭き取ったとしても、その上を靴下で歩こうものなら、驚くほど滑るので注意してください。
階段や段差
高齢者は、思ったよりも脚が高くあがらなくなるため、階段や段差で足をひっかけることが多くなります。
また、夜間に暗い中で階段を下りていて、足を踏み外して転倒することもよくあります。
段差は、カーペットやマットを敷いていてできていることもあれば、下の写真のように、部屋の出入り口にあることが多いです。
また、引き戸(引き違い戸)レール溝は、一段高くなっている構造も多く、足を引っかけやすいです(下の写真を参照)。
コルクマットが高齢者の転倒によるケガ防止にオススメの理由
コルクマットが高齢者の転倒によるケガ防止にオススメの理由は、次のとおりです。
(2) 足を滑らせにくい
(3) 肌触りが良い
(4) 夏涼しく、冬は暖かい
(5) 撥水性がある
(6) ジョイント式のため敷き詰めやすい
(7) 一枚ずつ外せるのでお手入れが簡単
(8) 部屋の形状・大きさを問わずに敷ける
以下、順に簡単に説明していきます。
クッション性があるため、転倒時のケガ防止になる
コルクマットは、柔らかくクッション性があります。
そのため、コルクマットの上で転倒したり、手をついても骨折するのを抑制してくれます。
足を滑らせにくい
コルクマットの表面は、摩擦力がとても高いのが特徴です。
素足はもちろん、靴下で歩いても足を滑らしにくいです。
肌触りが良い
コルクマットの表面は乾いていて、いつもサラっとしており、肌触りが良いのが特徴です。
手触りや足ざわりが良いので、座っているときや歩行時に心地よい感触が楽しめます。
夏涼しく、冬は暖かい
コルクマットは、断熱性が高く、表面がいつも乾燥していてサラっとした手触りをしています。
夏場のフローリングはベタベタしていて、歩くのが不快ですよね。一方、コルクマットの表面は、温度がそれほど高くなくて、サラっとした心地よい感触です。
また、冬場のフローリングは非常に冷たく、裸足で歩こうものなら飛び上がってしまいますよね。一方、コルクマットは断熱性が高いので、裸足であるいても冷たくはありません。
撥水性がある
コルクマットの表面に使われているコルクは高い撥水性を有しています。
そのため、コルクマットの表面に水やコーヒーなどをこぼしても、すぐには染みこみません。水分をこぼしてしまっても、すぐに水分を拭き取れば問題ありません。
ジョイント式のため敷き詰めやすい
コルクマットは、一枚一枚をつなぎ合わせる(組み合わせる)ジョイント式のため、一枚の重さは軽いです。
一枚物であるカーペットやラグであれば、ある程度の重量になりますが、一枚一枚が軽いので大きなスペースにも敷き詰めやすいと言えます。
一枚ずつ外せるのでお手入れが簡単
コルクマットは、その上にジュースなどをこぼしても、その部分だけを取り外して水洗いができます。
また、汚れがひどい場合や落ちないときは、その部分を廃棄し、新しいコルクマットでその部分を埋めれば元どおりになります。
一枚物のカーペットなどに比べて、ジョイント式なのでお手入れが楽にできます♬
部屋の形状・大きさを問わずに敷ける
これもジョイント式の利点の一つですが、一枚一枚をつなぎ合わせるので、部屋の形状・大きさを問わずに敷くことができます。
高齢者用にコルクマットを敷く際の注意点
次に、高齢者用にコルクマットを敷く際の注意点を示します。
・畳の上に敷く際は定期的に掃除・換気をすること
以下、簡単に説明します。
部分的に敷いた場合は段差ができる
コルクマットの厚みは、8mm~11mm(超極厚タイプだと、20mm)ほどあります。
コルクマットを部屋全体に敷いていれば問題はありませんが、部分的に敷いた場合には、床面とコルクマットとの間に段差ができてしまい、この段差でつまづく恐れがあります。
また、ドアやクローゼットの扉、家具の引き出しなどと床面の隙間が小さいと、コルクマットを敷いた際にドアなどの開閉ができなくなることもあります。
その際に、ドアなどの付近にコルクマットを敷かない場合に、こういった段差ができることがあります。
畳の上に敷く際は定期的に掃除・換気をすること
畳には「いぐさ」という天然素材が使用されており、植物特有の調湿作用を有しています。
「調湿作用」とは、
空気中の湿度が高いときには周囲の水分を取り込み、空気中の湿度が低いとき(乾燥しているとき)には保持していた水分を放出するという性質のことです。
しかし、コルクマットは気密性が高いため、特に畳の部屋全面にコルクマットを敷き詰めてしまうと フタをした状態となって、湿気がこもる原因になります。
特に、梅雨や夏場のように湿気が多い時期に、長い間コルクマットを敷き詰めた状態にしておくと、畳やコルクマット裏面にカビやダニが繁殖しやすくなってしまいます。
これを防ぐために、畳の上にコルクマットを敷きつめた場合は(フローリングの場合でも)、定期的にコルクマットを剥がして掃除・換気を行うようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、「コルクマットが高齢者の転倒によるケガ防止にオススメの理由」と「高齢者用にコルクマットを敷く際の注意点」をまとめておきます。
コルクマットが高齢者のケガ防止にオススメの理由
(1) クッション性があるため、転倒時のケガ防止になる
(2) 足を滑らせにくい
(3) 肌触りが良い
(4) 夏涼しく、冬は暖かい
(5) 撥水性がある
(6) ジョイント式のため敷き詰めやすい
(7) 一枚ずつ外せるのでお手入れが簡単
(8) 部屋の形状・大きさを問わずに敷ける
高齢者用にコルクマットを敷く際の注意点
・部分的に敷いた場合は段差ができる
・畳の上に敷く際は定期的に掃除・換気をすること
家の中では屋外に比べて警戒心が低くなってしまい、転倒しやすいと言われています。
特に高齢者は転倒から骨折しやすいので、転倒によるケガ予防に、クッション性のあるコルクマットを敷くことをオススメします。
もちろん、転倒によるケガ防止だけでなく、冬場での底冷え防止にもなります♬
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(※コルクマットなどのジョイント式マットは、同じメーカー・同じサイズ同士でないとジョイントできない場合が多いので、購入の際はご注意ください!)