コルクマットの厚みについて、『何を基準に選べばいいのだろう…』と迷ったことはありませんか?
コルクマットの厚みは、メーカーごとに多少の違いはありますが ミリ単位で細かく選べるものではなく、基本的には「厚手(厚型)」か「薄型(薄手)」のどちらかを選ぶことになります。
感覚的には「厚手」の方がクッション性も高くて使い勝手も良いと思われるでしょうが、「薄型」を使うメリットも当然あります。場合によっては、『薄型の方が使い勝手が良い!』ということだってあります!
そこで今回は、「薄型のコルクマットを使用する5つのメリット」と「薄型の方が向いているシーン(薄型をオススメする場面)」について紹介したいと思います。
目次
コルクマットの構造と、厚みの違いについて
・コルクマットは色々な大きさや厚みがありますが、メーカーごとに独自に「厚手」と「薄型」を分けているだけで、明確な基準はありません。
私が使っているコルクマットでは、「厚手」のタイプで厚み11mmであり、「薄型」タイプは8mmとなっています。
・そして、コルクマットの厚みは、基本的にベース素材の厚みで決まります。
コルクマットはクッション性に優れたベース素材(EVE樹脂などの板)の上に、天然コルクの層を貼り付けた構造になっています。そして、コルク層の厚みは、「厚手」のタイプであっても、「薄型」のタイプでも大きな違いはありません(下の写真を参照)。
下の写真は、「薄型」のコルクマット(上側)と「厚手」のコルクマット(下側)を撮影した写真です。
薄型コルクマットの6つのメリット
薄型コルクマットを使用するメリットは、以下の6つです。
・厚手よりも耐久性が高い
・厚手よりも安価
・軽量で持ち運びしやすい
・厚手よりもカットしやすい
・扉などの開閉の邪魔になりにくい
・厚手に比べて つまづきにくい
以下、順に説明していきます。
厚手よりも耐久性が高い
薄型のコルクマットは、厚手のものよりも耐久性が高いのが特徴です。
その理由は、厚手タイプだと(ベース素材が厚いと)、コルクマットが頻繁に凹んだり、反ったりして、表面のコルクが剥がれやすくなるからです。
より具体的には、厚手だと、以下(1)(2)に示す物理的なストレスが毎日掛かりやすく、劣化しやすいためです。
(1) 上述したように、厚手のコルクマットは、クッション性の高いベース素材の厚みが 薄型のものよりも厚くなっています。
そのため、厚手のコルクマットの上に乗ったときの凹みは、薄型タイプの上に乗ったときよりも大きくなります。表面のコルク層は、ベース素材に比べて伸び縮みしにくいので、ベース素材の変形に追従できず、剥がれやすくなります。
(2) コルクマットは、膨張率の異なる素材(コルクとベース素材)を貼り合わせた構造のため、室内の温度変化や湿度変化によって、反ってしまいます。
特に、ベース素材が厚い「厚手」タイプは、「薄型」タイプのコルクマットよりも反りが大きくなってしまいます。
厚手よりも安価
ベース素材が薄くて材料が少ない分、「薄型」のコルクマットは、「厚手」のコルクマットに比べて価格が安くなっています。
同じ面積の部屋に敷く場合でも価格が安いのは、嬉しいですよね。
参考価格:「タンスのゲン」コルクマット 単位:円(税込)
3畳 | 6畳 | 8畳 | |
薄型タイプ (8mm厚) |
4,180 | 6,880 | 9,180 |
厚手タイプ (10mm厚) |
6,180 | 11,800 | 15,800 |
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軽量で持ち運びしやすい
薄型のコルクマットはベース素材が薄い分(材料が少ない分)、厚手タイプのものに比べて、軽いのもメリットです。
つまり、同じ面積分のコルクマットを持ち運ぶ場合でも、薄型タイプの方が楽に持ち運べます。
厚手よりもカットしやすい
薄型タイプの方が、ハサミやカッターなどでカットしやすいです。
部屋の壁の形状に合わせて、コルクマットの縁(つなぎ目のギザギザ部分)を切る必要もあると思います。そんなとき、ベース素材の薄い薄型タイプの方が、厚手タイプに比べて楽に切れます。
また、コルクマットを細切れにして普通ゴミとして捨てる場合にも、薄型タイプの方が切りやすくて手間がかかりません。
扉などの開閉の邪魔になりにくい
最近ではバリアフリー化された住宅もあって、ドアやクローゼットの下の隙間が小さいことも多くなっています。また、家具(テレビ台やサイドボード、食器棚など)の扉や引き出しの下の隙間も意外と少なかったりします。
しかし、薄型のコルクマットであれば、扉などの開閉を邪魔することなく敷き詰めることができる場合があります。
厚手に比べて、つまづきにくい
様々な事情から、部屋全体にコルクマットを敷き詰められないことだってありますよね。そんな場合には、コルクマットによって床面から段差ができてしまいます。
厚手のコルクマットを使用していると、床面からの段差が大きくなってしまい、小さな子どもや高齢者が足を引っかけてつまずきやすくなってしまいます。
一方、薄型のコルクマットであれば、厚手のものに比べ段差が小さくなるため、つまづきにくくできます♬
薄型コルクマットをオススメするシーン
上述した薄型のコルクマットのメリットに加えて、薄型をオススメするシーン(場面)についても紹介します。
薄型のコルクマットが向いているシーンとは、クッション性よりも以下の3つを主な目的として敷こうとする場合(クッション性はそこまで求めておらず、少しあれば良いな程度の場合)です。
・床面の保護(傷防止)が主な目的の場合
・滑り止めとしてフローリングに敷くのが主な目的の場合
・チョットした防寒が主な目的の場合
これらが主な目的であれば、(上述したメリットのある)薄型のコルクマットをオススメします! 以下、順に説明していきます。
床面の保護(傷防止)が主な目的の場合
フローリングや畳の保護がコルクマットを敷くメインの目的の場合は、薄型のコルクマットで十分だと思われます。
フローリングなどのチョットした傷(引っかき傷、擦り傷、凹みなど)を防止する目的であれば、厚手である必要はなく、安価な薄型を用いる方が経済的です。
汚れた部分を取り替えることもできますし、クッション性もあるので少しくらいの衝撃でも床が傷つくことは稀です。
滑り止めとして敷くのが主な目的の場合
フローリングの上は滑りやすく、小さなお子さんが居る家庭や室内で猫や犬などのペットを飼っている家庭の場合、お子さんやペットがフローリングの上でスリップして転倒することがあります。
もちろん、大人も靴下でフローリングの上を歩いたり、走ったりすると滑ることだってあります。
こういった場合、滑り止め(スリップや転倒によるケガなどの予防)をメインの目的としてコルクマットを敷くのであれば、薄型タイプでも十分だと考えられます。
チョットした防寒が主な目的の場合
コルクマットは断熱性を有しているため、冬はフローリングの表面からの冷気を直接受けることなく、快適に過ごせます。
長時間すごす場所(座り込んだり、その場で立ち仕事をしたりする場所)に敷くのであれば防寒性能に優れた厚手タイプをオススメしますが、
歩き回る場所(キッチンや洗面所、廊下など)で、チョットとした防寒目的に敷くのであれば薄型のコルクマットで十分です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は薄型のコルクマットのメリットと、薄型をオススメするシーンについて紹介しました。
最後に、薄型コルクマットのメリットをまとめます。
・厚手よりも安価
・軽量で持ち運びしやすい
・厚手よりもカットしやすい
・扉などの開閉の邪魔になりにくい
・厚手に比べて つまづきにくい
このように、厚手のコルクマットだけでなく、薄型のコルクマットにも様々なメリットがあります。
薄型のコルクマットと厚手のコルクマットを使い分けることで、快適な空間づくりができるので、ぜひご活用ください!
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(※コルクマットなどのジョイント式マットは、同じメーカー・同じサイズ同士でないとジョイントできない場合が多いので、購入の際はご注意ください!)