騒音対策やクッション性の高さから床面にコルクマットを敷こうと考えている人も多いと思いますが、リビングや子供部屋、書斎などに敷いた場合、コルクマットの上に机や椅子などの家具を置くこともありますよね。
しかし、コルクマットの上に机や椅子を置く場合には、コルクマットに凹みや表面に傷跡が残ることがあるため、注意が必要になります。
特に、キャスター付きの椅子を使用する場合には、マットに深い溝ができてしまう恐れもあります。
そこで今回は、「コルクマットの上に椅子や机を置く際の注意点」や「椅子や机を使う際のポイント」「キャスター付き椅子の跡を防ぐ方法」などを紹介したいと思います。
目次
コルクマットの上に椅子・机を置く際の注意点(問題点)とその理由
まず、コルクマットの上に椅子や机を置く際の注意点(問題点)とその理由を、「キャスター無しの椅子・机の場合」と「キャスター付きの椅子・机の場合」に分けて紹介します。
キャスター無しの椅子・机を置いた場合の問題
コルクマットの上に、軽い机や椅子(例えば 10kgくらいまで)を置いているだけなら大して問題ではありません。
問題は、「重い机の場合」や「椅子に人が座った場合」になります。
特に椅子の場合、人が座ると子どもだと約30kg、成人男性と約60kgもの重量がかかります。つまり、コルクマットの上にかかる総重量は、次のとおりとなります。
そして、椅子や机には、通常 4本~6本程度の脚が付いており、その脚だけが床面に接していますよね。脚のある椅子や机は、床面に数点(4~6点) で接しているイメージを持ってもらうと分かりやすいと思います。
つまり、椅子や机を支える一本の脚(小さな接地面積)には、もの凄い重量がかかります。一本の脚にかかっている重量は単純に計算すると、次のようになります。
そして、コルクマットはその弾力性から多少凹んだとしても元に戻りますが、あまりに長い間、重い物を上に載せるとつぶれてしまい、凹みが元に戻らなくなってしまいます。
そのため、机や椅子をコルクマットの上に載せることで、「コルクマットが凹んで元に戻らなくなってしまう」という問題点が生じます。
また、机を移動することは少ないと思いますが、椅子は頻繁に移動するものです。そのため、椅子を移動させて座る位置を変えまくると、あちこちにスタンプのように複数の凹みができる場合があります。
また、コルクマットの上を椅子を移動させるだけでも、椅子の脚に引っ掛かったりして、表面のコルク層に 擦り傷や剥がれが生じます。
キャスター付きの椅子・机の場合
さらに、キャスター付きの椅子などの場合は、その状態(床面に数点で接している状態)でコルクマットの上を移動させるため、
キャスター無しの椅子・机を置いた場合の問題に加えて、「キャスターの跡が残ってしまう」というような問題が生じてしまいます。
キャスター付きの家具をコルクマットの上で動かした場合、非常に強い力(もの凄い重量)でコルクマットの表面を擦ることになります。
そのため、脚付きの椅子を単純に移動した場合よりも、表面のコルク層がさらに剥離しやすく、破れやすくなります。
また、コルクマットはクッション性が高いため、その上に重いものを載せると沈みこみます。そのため、「人が座った状態のキャスター付き椅子は、コルクマットの上で滑りにくい(移動させにくい)」という問題もあります。
コルクマットの上に机や椅子を置く際のポイント(問題解決の考え方)
コルクマットの上に机や椅子を置く際のポイント(問題解決の考え方)は、以下に示すとおりです。
(イ) 点ではなく平面で椅子や机を支える
(ウ) 脚の尖った部分に何かを被せる
具体的な解決方法は後に詳しく説明しますが、解決の考え方を知ればそれ以外にも応用できる(それ以外の方法でも解決できる)と思われるので、紹介しました。
・上記(ア)(イ)は、設置面積の小さい脚で重い重量を支えると、凹みの原因になります。そのため、設置面積を大きくするという考え方です。
・また、上記(ウ)は、脚の尖った部分に何かを被せることで、コルクマットに脚が引っ掛かって表面のコルク層が破れるのを防ぐという考え方です。
コルクマットの上に椅子や机を置くときの問題を解決する方法
これまで、コルクマットの上に椅子や机を置くと、コルクマットに凹みや擦り傷などが できてしまうことを説明しました。
ならば、「コルクマットの上に椅子や机を置くべきではない?」と思われるかもしれませんが、以下に示すような対策を行うことで、コルクマットに凹みや擦り傷などができるのを抑えることができます。
すなわち、コルクマットを長く使用することができるようになります。
キャスター無しの椅子・机を置く場合は?
コルクマットの上にキャスター無しの椅子・机を置く際の対策は、次のとおりです。
(b) コルクマットの上にラグなどを敷いて保護する
(c) 椅子や机の脚に保護キャップを付ける
なお、これらの方法は一つずつ行っても良いですし、2つ以上の方法を組み合わせることで効果はさらに高まると思われます。
以下、順に説明していきます。
(a) コルクマットの上にチェアマットを敷いて保護する
コルクマットの上にチェアマットを敷くことで、コルクマットを凹みや擦り傷などから保護することができます。
塩化ビニル製の透明なマットでも保護できますが、できるだけ硬いチェアマット(例えば、以下に示すようなポリカーボネート製のチェアマット)を用いる方が、椅子や机の脚による沈みこみが防げます。
つまり、椅子や机の重さをできるだけ平面で支えるようにコルクマット凹みを抑制できます。
(b) コルクマットの上にラグなどを敷いて保護する
コルクマットの上にラグやカーペットを敷くのも、コルクマットの保護になります。
コルクマットの保護という意味ではチェアマットには劣ると思いますが、ラグやカーペットの利点は、様々な柄や色を選べる点です。お部屋の雰囲気を一新させることもできます。
(c) 椅子や机の脚に保護キャップを付ける
脚の先端が尖っていると、移動の際に引っ掛かったりしてコルクマットの表面を傷付けてしまうことがあります。
保護キャップは、どちらかというと凹み防止というよりは、表面の傷や剥離の防止になります。
キャスター付きの椅子・机を置く場合は?
コルクマットの上にキャスター無しの椅子・机を置く際の対策は、次のとおりです。
(B) コルクマットの上にラグなどを敷いて保護する
以下、順に説明していきます。
(A) コルクマットの上にチェアマットを敷いて保護する
コルクマットの上にチェアマットを敷くことで、コルクマットを凹みや擦り傷だけでなく、キャスターの跡が付くことを抑制できます。
塩化ビニル製の透明なマットでも保護できますが、できるだけ硬いチェアマット(例えば、以下に示すようなポリカーボネート製のチェアマット)を用いることをオススメします。
チェアマットが柔らかい材質の場合、キャスターが沈みこんでしまうため、キャスターの滑りが悪くなってしまいます。
硬いチェアマットを使うことで、キャスターの沈みこみが防げるため、滑りもよくなりますし、凹み防止にもなります。
(B) コルクマットの上にラグなどを敷いて保護する
コルクマットの上にラグやカーペットを敷くのも、キャスター対策になります。
ラグやカーペットの利点は、様々な柄や色を選べる点です。但し、チェアマットに比べるとキャスターが沈みこみやすいので、滑りが悪く、凹みやすいといえます。
机による凹みは諦めるのも一つの手段
頻繁に移動する椅子に比べて、机は一度設置したら、あまり動かすことは無いと思われます。そのため、机によるコルクマットの凹みは諦めてしまうのも一つの手段です。
頻繁に移動する椅子からコルクマットを保護すれば、コルクマットを長く使用することもできると思われます。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、「コルクマットの上に椅子・机を置く際の注意点(問題点)」と「椅子・机からコルクマットを保護する方法」をまとめておきます。
椅子・机を置く際の注意点
(1) コルクマットが凹んで元に戻らなくなることがある
(2) 椅子などを移動させると、脚が引っ掛かったりして、表面のコルク層にキズや剥がれが生じる
(3) キャスター付きの椅子などで移動すると、キャスターの跡が残る
(4) キャスター付きの椅子などで移動するときは、強い力で表面が擦れるので、コルク層がさらに剥がれやすく、破れやすい
椅子・机からコルクマットを保護する方法(キャスター無しの場合)
(a) コルクマットの上にチェアマットを敷いて保護する
(b) コルクマットの上にラグなどを敷いて保護する
(c) 椅子や机の脚に保護キャップを付ける
椅子・机からコルクマットを保護する方法(キャスター付きの場合)
(A) コルクマットの上にチェアマットを敷いて保護する
(B) コルクマットの上にラグなどを敷いて保護する
このように、コルクマットの上に机や椅子を置くと、凹みやキャスター跡が残る場合があります。
しかし、コルクマットの上にチェアマットやラグなどを敷くだけでも、簡単にコルクマットを保護することができるので、あまり考えすぎないでくださいね♬
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