コルクマットの材料を見ていると、「EVA樹脂(EVA素材)」という記載を目にしたことはありませんか?
実はコルクマットは、その全てが天然コルクで作られているわけではありません。ワインのコルク栓を思い浮かべてもらうと分かりやすいですが、コルク100%で作った場合、カチカチの硬いマットになってしまいます。
コルクマットは、クッション性の高いベース素材の上に、コルクのシートを貼って作られています。コルクマットの特徴である弾力性やクッション性は、ベース素材に依るものなのです。
そして、そのベース素材には「EVA樹脂」という素材が多く用いられています。他の素材が使われることもありますが、ベース素材の多くが「EVA樹脂」です。その理由は単純、「EVA樹脂」が多くの優れた特徴を有しているからです。
今回は、コルクマットに使用される「EVA樹脂の優れた特徴」と「コルクマットにEVA樹脂を使用するメリット」などについて紹介していきたいと思います。
目次
EVA樹脂(EVA素材)と、その用途について
まず、EVA樹脂(EVA素材)について説明した後、その用途について説明します。
EVA樹脂とは?
・EVAは、「Ethylene-Vinyl Acetate(エチレン酢酸ビニル)」を略したもので、エチレンと酢酸ビニルの共重合体です。
・EVAは、柔軟性と弾力性、対候性、耐衝撃性などに富んだ熱可塑性の樹脂であり、紫外線などにも優れた耐性を持っています。
・また、EVA樹脂は、発泡材料(空気を含んで泡状にした材料)の一つとして良く知られています。
EVA樹脂の発泡体は天然ゴムのものに比べて、軽くて丈夫なため、「荷物を保護する緩衝材」や「シューズの衝撃吸収材」だけでなく「ボクシンググローブ」など、広く用いられています。
さらに、EVA樹脂は高い低温特性を持っており、(他の材料との配合比率にも依りますが)-20℃まで柔軟性・弾力性を保つことができます。
つまり、通常の素材は寒くなってくると硬くなるのが一般的ですが、EVA樹脂は寒くなってもクッション性を維持できるという特性を持っています。
EVA樹脂の用途
EVA樹脂は、「加工のしやすさ」と「その優れた特性」から多種多様な用途に用いられています。
例えば、
人工芝、タイヤ、シール容器のフタ、スキー用具、成型玩具、ジャバラ管、ホース、スポイト、浴室用シューズ、ゴムまり、足踏みポンプ、保護フィルム、低温シール包装材、電線、保護パイプ、泥除け、各種包装材、ビート板、サンダル底、靴底、容器コーティング材、チューインガムベース
などに用いられています。
このように、EVA樹脂の用途は多岐にわたります。
また、EVA樹脂は、水やアルコールなどに溶けにくく、とても安定性の高い素材です。
そのため、紙容器のコーティング材やチューインガムのベース素材など、口にする(口の中に入れる)素材にも使用されています。
EVA樹脂の6つの優れた特徴・効果
EVA樹脂の特徴・効果は主に次の6つです。
・弾力性や柔軟性が高い
・軽量であること
・低温でも弾力性を維持する(高い低温特性を持つ)
・耐久性・対候性が高い
・安心・安全な素材である点
・水やアルコールに溶けにくい素材
以下、順に説明していきます。
弾力性や柔軟性が高い
コルクマットに用いられている「EVA樹脂の発泡体」は、弾力性(クッション性)や柔軟性が高いのが特徴です。
これにより、転倒時などの衝撃や 衝撃音を吸収し、軽減してくれます。
天然コルク100%の場合(つまり、ベース素材にEVA樹脂を使わなければ)、このような弾力性や柔軟性の高いマットを実現できません。
軽量なこと
EVA樹脂の発泡体は、天然ゴムの発泡体などよりも、軽いのが特徴です。
そのため、これを用いたコルクマットも軽くて持ち運びやすいマットができます♬
低温でも高い弾力性を維持する(低温特性が高い)
EVA樹脂は、高い低温特性を有した(低温でも高い弾力性・柔軟性を維持できる)素材です。
(他の素材との配合比率にも依りますが)EVA樹脂は、-20℃までクッション性を保つことができます。
つまり、低温下でも硬くなりにくいので、冬になっても(または、寒冷地での使用でも)いつも通り使用できるという特徴があります。
低温下で硬くなってしまうと、クッション性が無くなるだけでなく、柔軟性も失われるため、折り曲げたときに割れる(裂ける、砕ける)ことがあります。
そのため、高い低温特性を有するということは、低温下でも破損しづらいと言えます。
耐久性・対候性が高い
EVA樹脂は、水や紫外線などへの耐性が高い素材です。つまり、長時間 水に触れていたり、日光を浴びていたりしても劣化しにくいのが特徴です。
さらに、耐衝撃性を有し、圧力によってヒビ割れしにくいため、少々乱暴に扱っても傷みにくい頑丈な素材でもあります。
つまり、耐久性や対候性に優れていて、長時間の使用に適した素材と言えます。
安心・安全な素材である点
EVA樹脂は、化学変化しにくい安定した素材であることが分かっており、マウスピースやチューインガムなど人体に直接接触する素材にも用いられています。
化学的に安定しているため、EVA樹脂に長く触れても皮膚から吸収されることは殆ど無く、口に含む(誤飲する等)によって体内に吸収される恐れも低いと言えます。
したがって、EVA樹脂(および、それを使用したコルクマット)は、安心・安全性の高いマットと言えます。
水やアルコールに溶けにくい素材
EVA樹脂は耐水性を持った素材です。そのため、EVA樹脂を使用したコルクマットは、水洗いができます。
特に、コルクマットは一部だけ取り外すことができるため、ジュースなどを溢した部分だけを取り外して水洗いすることができ、とても衛生的に使用することができます。
また、EVA樹脂は、一般家庭で用いられるアルコール(消毒用エタノールやお酒など)に溶けにくい素材となっています。
一部の有機溶剤には溶ける恐れがありますが、日常生活で一般的に使用するアルコールで溶けることはありません。つまり、表面をサッとアルコール消毒することもできるため、衛生的で清潔な環境を維持できます。
コルクマットにEVA樹脂を使用する5つのメリット
次に、EVA樹脂の特徴を踏まえて、コルクマットにEVA樹脂を使用するメリットを紹介します。
コルクマットにEVA樹脂を使用するメリットは、以下の5つです。
・傷みにくく長持ちする
・軽いため持ち運びしやすい
・赤ちゃんやペットにも安心して使用できる
・水洗いできる
以下、簡単に説明していきます。
オールシーズンいつでもクッション性が良い
下の写真は、薄型コルクマット(上側)と厚手コルクマット(下側)を撮影したものです。
コルクマットの弾力性(クッション性)を決めているのは、ベース素材であるEVA樹脂です。
コルクマットの多くは、ベース素材の上に、約1mm厚のコルクのシートを貼り付けた構造となっています。つまり、コルクマットの厚みは、ベース素材の厚みで決まっています。
そして、上述したようにEVA樹脂は、高い低温特性を有しているため、寒くなってきても(冬になっても)クッション性(弾力性)や柔軟性がほとんど変わりません。
すなわち、EVA樹脂を用いたコルクマットは、オールシーズンいつでも(冬でも夏と変わらず)同じような使い心地を維持することができます。
傷みにくく長持ちする
EVA樹脂は高い耐久性・対候性を有しています。そのため、EVA樹脂を用いたコルクマットは傷みにくく、長持ちします。
さらに、室内で使用しているのであれば、屋外に比べて紫外線や温度変化などの影響を受けにくいため、さらに長持ちします♬
軽いため持ち運びしやすい
上述したように、EVA樹脂は、天然ゴムなどに比べて軽い素材です。
そのため、EVA樹脂を使うことで、軽くて持ち運びがしやすく、加工しやすいコルクマットになります。
赤ちゃんやペットにも安心して使用できる
赤ちゃんやペットは、何でも口に含んでしまうクセがあります。
しかし、EVA樹脂は安全性が高い素材のため、赤ちゃんやペットがいる部屋にも安心して使用することができます。
水洗いできる
上述したように、EVA樹脂は耐水性を持った素材です。
そのため、EVA樹脂を使用したコルクマットは、水洗いができるうえ、水で劣化しにくいという特徴を有しています。
さらに、コルクマットは一部だけ取り外すことができるため、ジュースなどを溢した部分だけを取り外して水洗いすることができ、とても衛生的に使用することができます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、コルクマットに用いられる「EVA樹脂の特徴・効果」と「EVA樹脂を使用したコルクマットのメリット」などについて紹介しました。
最後に、コルクマットに用いられるEVA樹脂の特徴・効果をまとめます。
・軽量であること
・低温でも弾力性を維持する(高い低温特性を持つ)
・耐久性・対候性が高い
・安心・安全な素材である点
・水やアルコールに溶けにくい素材
このように、コルクマットに使用されているEVA樹脂には様々なメリットがあります。
今回は、コルクマットに用いられる「EVA樹脂」に焦点を当ててみました。これらのコルクマットを使うことで、安心で快適な空間づくりができるので、ぜひご活用ください!
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